三十四歳の育児ママ、京劇役者から撮影センター経営者に転身
「起業に必要なのは、歩みを止めないこと」
『今晩報』  2017/12/23 10:51:19

撮影現場で働く姚さん。すっかりプロの「カメラウーマン」だ。
撮影現場で働く姚さん。すっかりプロの「カメラウーマン」だ。
夕陽が沈む頃、姚さんは仲間である馬のチェンチェンとともに仕事を切り上げる。
夕陽が沈む頃、姚さんは仲間である馬のチェンチェンとともに仕事を切り上げる。
スタジオの道具や服装の多くは姚さんの手作り。手仕事が好きだし、資金の節約にもなる。
スタジオの道具や服装の多くは姚さんの手作り。手仕事が好きだし、資金の節約にもなる。
長年に渡り深い絆を結んできた姚さんとチェンチェン。
長年に渡り深い絆を結んできた姚さんとチェンチェン。
長年に渡り深い絆を結んできた姚さんとチェンチェン。
撮影に臨む子供とチェンチェンが仲良くなるように、本番前のウォーミングアップは不可欠。長年に渡り深い絆を結んできた姚さんとチェンチェン。
撮影に訪れた子供に対し、「やさしく丁寧に」と心掛けている。撮影に臨む子供とチェンチェンが仲良くなるように、本番前のウォーミングアップは不可欠。
スタジオのデザインの多くは、いろいろな所を参考にした上で、姚さんが自ら工夫をして作ったものだ撮影に訪れた子供に対し、「やさしく丁寧に」と心掛けている。
スタジオで忙しく動き回る姚さん。内装がまだ完成していないため、いつも様々な作業が必要だ。もうすっかり内装の達人だと自嘲気味に話す姚さん。スタジオのデザインの多くは、いろいろな所を参考にした上で、姚さんが自ら工夫をして作ったものだ。
仕事が終わってから生鮮市場に行き、夕飯の材料を買う姚さん。スタジオで忙しく動き回る姚さん。内装がまだ完成していないため、いつも様々な作業が必要だ。もうすっかり内装の達人だと自嘲気味に話す姚さん。
夜、子供たちの宿題を見る姚さん。疲れ切って思わずあくび。仕事が終わってから生鮮市場に行き、夕飯の材料を買う姚さん。
家に帰るとカメラを置き、ママの顔になる。

冬の初め頃、子供専門の写真スタジオの社長である姚娜さんは子供モデルの果果ちゃん(七歳)を連れ、クリスマス向け宣伝用写真の撮影に臨んだ。夕焼けに染まり、優しい女性にかわいい女の子、そして同じく「モデル」を務める一頭の半血馬。楽しく触れ合うこの場面は、なんと癒されることだろう。しかし撮影の終わり、体重五百キロ余りの馬に足を踏まれ、「まる一週間も腫れましたよ」と姚娜さん。

姚娜さんは七年間も京劇の「老け役」を稽古していたが、新しい生活を求めて、「ネットビジネス」を学んだ。しかし、息子が生まれた後に新たな楽しみを見つけた。カメラで子供の成長を記録することだ。それをきっかけに、姚さんは『写真家』に転身、二〇一〇年から、写真撮影に初めて買った一眼レフカメラを持ち、「九十九元(人民元、約一六〇〇円)で一セット」と書いた札を挙げて公園で家族連れのお客さんを探すようになった。「一日で最も多い場合は十一人のお子さんを撮りましたよ。もちろんゼロの時もありましたが」と、その時のことをはっきりと覚えている姚さん。「息子がまだ授乳期でしたから、ほぼ三時間おきに家に戻ってお乳をあげないといけませんでした。起業初期の頃のことはこれからもずっと忘れないでしょうね」

公園で行き当たりばったりの「スナップ写真撮影」をまる二年も続けた後、姚さんは稼いだ五万元(約八十四万円)を持ち、天津市河東区に子供向けのスタジオを開いた。しかし、一からの起業はそう簡単ではなかった。二〇一一年一月、撮影道具や撮影用衣装の購入で詐欺に遭い、当時の貯金のすべてだった一万元(約十七万円)を騙し取られてしまった。家族に心配をかけたくなかったため、姚さんは半月ほどもカップ麺で食事を済ませた。月の後半はカップ麺を買うお金さえなくなった。追い詰められた姚さんは、一人冷え切ったスタジオで一日中泣いていた。歯を食いしばって頑張った結果、ようやく上り坂を迎えた。口コミで評判が伝わり、お客さんが次から次へと訪ねて来た。一気に八回の撮影料金を前もって支払うお客さんも多く、「姚さんを信頼していますから」と言って、細かい部分の修整や写真選びも姚さんに任せるのだという。

普通なら、このままずっと続ければ楽勝だと考えるだろうが、姚さんは決して歩みを止めないのだ。自分のような素人カメラマンでも楽に起業できるようにプラットフォームを作るため、子供向けのハイエンドな撮影センターを発足するという更に高い目標を決めた。

今年の夏、三年間も練りに練った計画をいよいよ行動に移した。市中心部からやや離れた北辰区に二階立ての廃工場を借り、合計二千平方メートル近くの建屋を四つのスタジオに分けて同時に改装した。作業員たちにとってはまさにひっくり返りそうなほどの忙しさで、パワー全開の姚さんも自ら細かい点まで一つ一つ確認した。十月、姚さんの撮影センターが正式にオープン。全く新しい業界協力モデルを作り上げたと同業者たちから賞賛を受ける一方、姚さんはさらに新たな発想を得た。それは、「カメラウーマン」に憧れるシングルマザーや育児ママたちの力となり、夢を叶える自信や能力を身に着けることができるプラットフォームを提供することだ。

起業から得た達成感はお金で計ることができるものではないと姚さんは思う。彼女をずっと支えたのは子供たちへの愛情や思いだ。シャッターを押すことで、数多くの子供たちの成長を見守り、過ぎ去っていく歳月を記録してきた。それは生涯忘れがたい思い出となる。「その子供たちが結婚するとき、まだ体が動くなら、是非結婚式の記念写真を撮ってあげたいですね」。目をキラキラと輝かせ、わくわくしながらそう語る姚娜さん。

文章 劉頴 楊雅雯 撮影 張立 王津

起業家たちをわくわくさせる『天津八条』規定
スタートアップ企業にチャンスが

先日、天津市企業家大会が開催され、企業家や起業者たちに大きな反響を呼んでいる。南開大学の玑瑛(音:ジーイン)青年イノベーション・起業実践センターを取材した際、二十人余りの大学生起業家が同大会で発表された『天津市企業家の起業・発展をめぐる環境づくりに関する規定』(別称『天津八条』)の内容について議論していた。同『天津八条』が、企業家に尊敬される位置づけを与え、数多くの大学生をイノベーション・起業に引き付けるのみならず、より一層イノベーション・起業の保障的措置を完備し、起業者の成長もサポートしていると大学生たちは評価。

「この八つの政策は行き届いたもので、企業家たちが天津市に対して帰属感を感じられるよう配慮しているのだろう」と、天津拾光芸滙科学技術有限公司の任哲社長はこう語っている。「その中で一番印象深いのは、やはり『企業家に対するサービスを最適化する』という政策です。更に社会においてイノベーション・起業をサポートする環境を整えるよう、天津市政府に大学生起業家たちに研修・交流のプラットフォームを作ってもらいたいです。」

「この政策の発表は正にいいタイミングで、天津の大学生起業家たちにとってはチャンスです」と語る天津市農夢成真ネットビジネス有限公司の彭俊社長。「その中で、企業家が北京・天津・河北省の協同発展や、一帯一路建設など重大な国家発展プランに参与することを励ますという内容を特別に打ち出しています。わが社は農業関連のネットビジネスを行っているので、国の中西部関連地域の政府部門と付き合いがあります。同政策の発表は、われわれに大きなメリットをもたらすと期待しています」

これら若者の起業家たちは実に積極的に自分の意見を述べている。玑瑛青年イノベーション・起業実践センターの責任者、趙媛媛氏は次のように指摘する。「近年、天津市は相次いで大学生のイノベーション・起業を奨励する数多くの関係政策を発表しましたが、今回の『天津八条』は優遇や方向について更にはっきりしています。また、打ち出した具体的な措置も実用的です。市政府は『企業家たちを見守る』という立場に立ち、企業に対してよりいいサービスを提供していくと、支援策を具体化しています。おかげで数多くの大学生はイノベーション・起業のアイディアを実施に移すことでしょう」

『今晩報』記者 江珊

编辑:aiqiu